公正取引委員会から「医療用医薬品の流通実態に関する調査報告書」(平成18年9月27日)が発表されました。
それによると、医療機関への「後発医薬品を使用するに当たっての心配であったことは?」という問いに、@後発医薬品自体の安全性、安定供給、情報量等が不安だ(84.6%)、A患者がなんとなく不安に思うのではないか(31.3%)、B患者が医療の質を落としたのではないか(27.8%)、C患者に後発医薬品の安全性等を説明する手間が大変だ(22.3%)という答えが返ってきています。
一方消費者へ「後発医薬品か先発医薬品か、どちらかを選ぶことができるとしたら、どちらを選びますか」との問いには、@必ず後発医薬品を選ぶ(31.3%)、A場合によっては後発医薬品を選ぶ(65.4%)となっており、@A合わせて96.7%の消費者が後発医薬品を選ぼうとしていることが浮き彫りになっています。
併せてAの「場合によっては後発医薬品を選ぶ(65.4%)」と答えた人に理由をたずねたら、「後発医薬品の安全性や効き目に不安はあるが、医師や看護師から安全性や効き目について説明を受けて納得できた場合には後発医薬品を選ぶ」と答えた人が78.1%にのぼっています。
できるだけ後発医薬品を選びたいが、情報不足で不安もある消費者の姿が浮かび上がってきます。
ところで医療機関へのアンケートに話を戻しますと、“後発医薬品への情報不足から来る不安”や“患者の反応への不安”から、後発医薬品を選ぼうとしない傾向性が浮かび上がって大変興味深いアンケートなっています。
●医療用医薬品の流通実態に関する調査報告書06092702hokokusyo.pdf
●医療用医薬品の流通実態に関する調査報告書(概要)06092702.pdf
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