よく「PR」という言葉を聞きますが、これは“Public Relations”の略で、「広報」のことを指します。その広報と混同されがちなのが「広告(Advertising)」という言葉です。
「広告」は、対価を払って、新聞、雑誌、テレビ、ラジオなどを通して、読者や視聴者にスポンサーの主張を自由に表現すること。
「広報」は、ニュース性がある企業の情報や、消費者に知らせる価値のある情報を、マスコミに提供して、マスコミを通して情報を報道してもらうことです。
従ってその性質上、広告はスポンサーの主張をそのまま掲載することができますが、広報は記事の内容をマスコミ側に判断に委ねている関係上、ニュースとして報道される確証も、言い分の全てが掲載される保障もありません。
●影響力の大きい広報活動
その分もし報道されたら・・・、客観的な情報としての価値を持ち、信頼性の高い情報として扱われれるので、その影響力は非常に大きいのです。
(一方「広告」は、一方的な情報伝達という性質上、信頼性に欠けるきらいがあります)
よく企業などは、マスコミに製品情報を頻繁に提供しますが、まさに広報活動が担う典型的な例の一つです。
病院は今後、地域の中核拠点としての機能をますます期待されていくようですが、そのためには“信頼性ある情報発信のシステム”をどう構築していくかは大変重要です。
●広告と広報を上手に使う
広告と広報活動、それぞれの一長一短を上手に使い分けながら、上手に情報発信。社会への認知度アップはそのさじ加減に成功のポイントはあるようです。
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広告 |
広報 |
媒体担当部門 |
編集・報道部署 |
広告部署 |
掲載方法 |
記事・報道 |
広告・CM |
掲載の決定権 |
メディア |
スポンサー |
情報発信の主体 |
メディア |
スポンサー |
情報の特性 |
客観的 |
主観的 |
情報の基準 |
事実 |
イメージ |
掲載の波及性 |
強い |
弱い |
情報の信憑性 |
○ |
△ |
自己主張度 |
△ |
○ |
コスト |
低い |
高い |
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